最近、ケトジェニックダイエットというものが話題になっていますが、みなさんご存知ですか?
脂肪を食べてくれて、食べて痩せて健康になれるというとっても魅力的な響きのあるものなのですが、実際は注意しなければならない点とか、大変なこともいろいろあるようです。
そこで、ケトジェニックダイエットについて調べてみました。
ケトジェニックダイエットとは?
体内で必要なエネルギーを作り出す際に、通常は糖質を分解してエネルギーに変えます。
ケトジェニックダイエットは、糖質の代わりに脂質を分解させてエネルギーに変える(ケトーシス状態)ダイエットです。
そのため、ケトジェニックダイエットでは、糖質の摂取を抑えた食事をするとともに、脂質はエネルギー源として積極的に摂取する食事法を行います。
元々は、癲癇の治療食や糖尿病治療食として知られていたものが、近年、体重減少に効果があることがわかりダイエット法として注目されています。
ケトジェニックダイエットのデメリット
ケトジェニックダイエット(略して『ケトダイエット』)のメリットは、前述したように、体重減少、癇癪等の改善です。
では、デメリットはなんでしょうか。
糖質は、脳が働くために必要な大切な栄養素です。
ケトジェニックダイエットによって、糖質を極端に抑えると短期的に無気力、倦怠感、下痢、吐き気などの症状「ケト風邪」が起きることがあります。
長期的には、便秘やイライラなどの症状が起こる場合があります。
ケトダイエットは、カロリーオフダイエットと比べて短期間で大きな減量効果があったといくつかの論文で報告されています。
一方、ケトダイエットを長期間続けると、肝臓や腎臓に負担がかかるという研究者もいますので、上手に取り入れたいですね。
ケトジェニックダイエット注意すべき点
ケトジェニックダイエットは、糖質を制限するダイエットです。
ケトーシス状態になり、糖質の代わりに脂質を分解させてエネルギーに変えるようになるには、少なくても数日ほどかかると言われています。
糖質を多く含む炭水化物(ご飯・パスタ・パン・とうもろこし等)はNG。
なので、おなかいっぱいになるためには、食べてOKな脂質(肉・魚・卵等)をたくさん摂らなければならず、けっこう食費がかかってしまいます。
また、野菜はでんぷん質を含まないもの(キャベツ・ブロッコリー・きゅうり)は食べてOKですが、でんぷん質を含む野菜(にんじん・ジャガイモ)、ナッツ類やフルーツ、乳製品(牛乳・チーズ、ヨーグルト等)は、少ししか摂取することができないなど、けっこう細かく制限されていて、何を食べていいか分かるまでちょっとめんどうですね。
食べてOKの食品、食べてNGの食品について等を書いた別記事『ケトジェニックダイエットの効果的なやり方とは?』をよかったら参考にしてみてくださいね。
参考:ケトジェニックダイエットがヒトの健康に及ぼす影響について(https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=650)